運送業と一口に言っても、その中にはさまざまな職種が存在します。その中でも、やはり要となるのはなんといってもドライバーでしょう。今回は、ドライバーの種類とそれぞれの仕事内容、また年収まで、詳しくご紹介いたします！
①トラックドライバー
トラックドライバーは「大型トラック」「中型トラック」「小型トラック」の、主に３種類に分けられます。
大型トラックドライバーは、県内などの中短距離を走る「地場ドライバー」と、全国各地を回る「長距離ドライバー」があります。特に、長距離ドライバーになると数日かけて荷物を輸送することもあって、車中泊することもある点が特徴です。また、中型トラックドライバーは、主要都市の集配所や各地の配送先へ荷物を運びますが、輸送する荷物に応じて、配送エリアや距離もさまざまです。そして、最も主流なのは小型トラックドライバーです。運送会社によって、ルート配送や宅配と仕事の内容は幅広く、未経験から運送業に入ると、まずは小型トラックから運転することが多いでしょう。
②配送・配達ドライバー
大手運送会社も参入しているのが、配送と配達ドライバーです。基本的には、決められたエリア内で個人宅や会社へ荷物を運びます。そのほか、集荷や荷積・荷卸し、伝票作成なども主な仕事内容です。お客さまへ荷物を運ぶ仕事であることから、接客業に近く、身近にやりがいを感じやすい点が魅力です。
③ドライバー助手
ドライバー助手とは、ペアの運転手の補助をする仕事で、運転時は助手席に乗り、荷物の運搬や集荷などをサポートします。運転をしないため、無資格や未経験でも始めやすく、ドライバーの補助をしながら、経験とスキルを積むことができます。
④タクシードライバー
代表的な旅客ドライバーでもあるタクシードライバーは、お客様を目的地まで運ぶ仕事です。タクシードライバーは歩合制が多いため、仕事した分が直接お給料に反映する点は、やりがいにもつながります。タクシー会社に所属するだけでなく、独立開業すれば、個人タクシーとして働くこともできます。
⑤バス運転手
バス運転手には、主に「路線バス運転手」と「高速バス運転手」の２種類があります。路線バス運転手は、決められたルートを時間通りに運行する一方で、高速バス運転手は、目的地まで乗客を運びます。路線バスは決められた時間内での運行となりますが、高速バスは目的地までの中長距離を、交代しながら運転します。
⑥送迎ドライバー
スクールバスやショッピングモール、ホテルへの循環バスなどは、送迎ドライバーに分類されます。送迎ドライバーの主な仕事内容は、タクシードライバーやバス運転手と同様に、目的地まで乗客を運ぶことです。送迎ドライバーは、路線バスと同等の大型バスを運転することもあれば、バンのような、比較的小型の車両を運転することもあります。一般的な送迎バスであれば、普通自動車免許での運転が可能です。
運送業の年収
運送業全体の年収は、平均して300〜450万円ほどが相場となるようです。令和３年賃金構造基本統計調査によると、宅配配達員とルート配送ドライバーで380.1万円、トレーラートラックドライバーで463.2万円というのが全国の平均年収です。大型トラックや大型特殊トラックのドライバーになると、年収の水準も高くなる傾向にあります。また固定月給にプラスして、出来高報酬を設けている運送会社もあるため、出来高報酬や時間外手当がプラスされると、運送業における年収の個人差は大きいといえます。
今回は、ドライバーの種類とそれぞれの仕事内容、平均年収をご紹介しました。未経験や無資格でも始められる運送業のお仕事もあり、これから運送業でのお仕事をご検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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